19.24時間列車の旅

問題

 2011年(平成23年)9月24日の北海道新聞(朝刊)の記事である。「24時間以内に列車で移動できる距離の記録」における新記録達成を報じたもので,ギネスブックへの申請についても触れている。

「東京のトラベルライター白川淳氏(47)が,9月22日に北海道の稚内駅から鹿児島県の鹿児島中央駅まで,23時間57分かけて3072.4㎞を移動した。当初は3月11日に出発する予定であったが,東日本大震災のため,東北新幹線のダイヤの完全復旧(9月23日)を踏まえて9月22日に出発した。稚内駅から鹿児島中央駅まで,7本の列車を乗り継いで新記録を達成したが,この試みは従来も,新幹線網が発達し列車の運行が正確な日本で生まれてきている。これまでの記録は,2009年11月に日本在住のアメリカ人が,北海道の天塩中川から鹿児島中央駅までの2969.5kmだった。」
(1) これを達成するには,どのようなことを考えなければならないか。
(2) 3月11日の出発を断念したのはなぜか。
(3) 東北新幹線の復旧(9月23日)の前日(9月22日)に稚内を出発したのはなぜか。
(4) 2009年の記録とは何が違うのか,また,何が同じか。
(5) 同様なこと(24時間で移動すること)で,新たな記録は作れないか。列車に限定せず,飛行機や船なども使って24時間で,どれくらい移動できるか。