7.商品開発競争

市場調査をしたり,カロリーや味について考慮したりしながら,新しいスムージードリンクの商品開発をする。パッケージもデザインする。

学習の流れ

教材の概要

 生徒たちはスムージードリンクの新しい商品を開発する。生徒たちは,栄養価を分析するために比例的な思考を使ったり,商品のパッケージをデザインするために幾何学を使ったりする。生徒たちは,ソフトドリンクの会社の実習生になったと想定して,スムージードリンクの最高の商品の開発を求められる。生徒たちは,他の「社員」と一緒に市場調査をし,スムージーの材料の様々な混合を考え,それらを評価し,そしてパッケージをデザインし,製作する。

数学的な内容

 質問紙調査を企画し,市場調査を行う。正確な栄養価やターゲットとする客の好みに対応するために,いろいろな量の材料を混合するので比や比例,百分率,表計算などを使い,パッケージのデザインを人目に付くふさわしいものにするために幾何学を使う。

<数と代数> 有理数を計算し巧みに操作するために適用される算術のきまり使う。十進法を適用し使う。 分数や百分率,比や割合,数を丸めることや正確に計算し求めること
<幾何と測定> 比率,単位,混合の測定と換算,立体の体積の計算
<統計> データ処理のサイクルを適用

ICTの活用状況

・動画-有
・ソフト-有
 エクセルデータとPDFファイルで構成
 アンケート項目と数値を入力して,代表値を表示すること。
 栄養素のカロリーを入力してスムージードリンクのカロリーの計算を表示すること。
 パッケージのデザインと実際にかくこと。

<活動 1> スムージードリンクの味やカロリーやパッケージについて市場調査のためのアンケート項目をつくりエクセルで数値を計算し,結果を商品開発に役立てる。オプション3まであり,実際に調査するまでステップを踏んでいく。
<活動 2> 市場調査を基に,スムージードリンクの味やカロリー計算を行う。最初は要素3つで試してみる。オプションA~Cまであり,オプションCでは,最後は要素を4つにし,980g のスムージードリンクの味を決める。
<活動 3> パッケージの形を4つの中から選択し,展開図にデザインする。デザインについても市場調査の結果を参考しながら決めていく。

コメント

 教師用指導書には細かくかつ丁寧に指導内容が書かれ,オプションごとの内容が明確に示さ れている。宿題や最後のまとめ,評価問題まで段階を踏んで指導することが計画されている。生徒がICTを活用して試行錯誤しながら問題解決に向かえる。
生徒にとって現実にある場面を想定して行うため,興味を持てる内容であると考える。数学の内 容を活用するという趣旨はよいが,もう少し数学的に深く考察できるような場面があるとよい。

(清水宏幸・国立教育政策研究所)

ダウンロード

実際にソフトウェアをダウンロード してご利用頂けます。

 

動作環境:Windows • Mac OS X

▼ パッケージのご利用方法
ダウンロードしたZIPファイルを選択し右クリック。
「すべて展開」で解凍後,フォルダ内にある「start.exe(windows)または start.app(Mac)」をダブルクリックで起動してください。

授業で使用した場合は,感想をお聞かせください。