車の衝突事故の衝撃度について,付属のソフトウェアを使いシミュレーションし,車種(コンパクトカー,スポーツカーなど)ごとの安全性について考察する。
学習の流れ
教材の概要
車の衝突事故をコンピューター・ソフトを使いシュミレーションし、その衝撃度について考察する。表1にある①~③について選択し(図1,図2)、条件を制御しながらデータを収集する。
① 車種 | <小型車> | <ファミリーカー> | <スポーツカー> |
② 衝突箇所 | <正面> | <横> | |
③ 速度 | <時速 30㎞> | <時速 40㎞> | <時速 60㎞> |
生徒は、どのデータを収集するかを決め、その収集したデータから仮説を設定する。円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフの3つのツールが用意されており、仮説の検証と合わせて発表の準備を行う。最後に、各自の仮説およびその仮説が正しいことを、データを活用して発表する。
また,仮説の例も14個用意されており,それらを検証するための条件設定をしたり,ワークシート(図3)を利用しながら検証したりする。
数学的判断力
衝突事故のシミュレーション結果(図4)をもとに,仮説を立てたり,その妥当性を判断したりする。
数学的内容
関数,円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフ
ICT活用状況
・動画-無
(ただし,ソフト内にアニメーション有)
・ソフト-有
メイン画面より操作する。
図5はメイン画面,図6は条件の設定である。また,図7は衝突シミュレーションのアニメーション画面で,図8は衝突データの表示画面である。
図9は仮説例を示す画面,図10はその仮説を検証するための条件を選択する画面である。
コメント
- 教師用指導書では、仮説を設定してソフトより得られるデータを活用して提案資料を作成し、プレゼンテーションをすることで、その仮説の妥当性を相互評価することを求めている。
- 生徒にとっては、とても興味深い題材である。提供されているソフトもとてもよくできており、ICTの操作も簡単で負担もあまり感じられない。仮説を設定する必要性も十分にあり、条件の制御,仮説の設定、その妥当性の検証,資料作成、発表、相互の評価という一連の学習ができるように工夫されている。
(浜田兼造・さいたま市立大宮東中学校)
ダウンロード
実際にソフトウェアをダウンロード (Only in Japan) してご利用頂けます。
▼ パッケージ版のご利用方法
ダウンロードしたZIPファイルを選択し右クリック。
「すべて展開」で解凍後,フォルダ内にある「start.exe(windows)または start.app(Mac)」をダブルクリックで起動してください。
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