様々なタイプの日時計(赤道式日時計,水平式日時計など)を作成するとともに,それからわかる時間の誤差を修正する方法について考える。
学習の流れ
教材の概要
1000年前,時間の経過を測るために,人々はどのようなものを用いていたのか? その1つが,日時計である。この教材では,様々なタイプの日時計(赤道式日時計,水平式日時計など)を作成させ,そして日時計から時間をよみとることを重視した学習が想定されている。その際,日時計には,主に次の4つの誤差が生じるため,その誤差を修正して時間をよみとることが行われている。
- 標準時を定めた場所の経度と日時計を使用する場所の経度に差があることから発生する誤差
- 日時計を使用する場所の緯度に差があることから発生する誤差:地球の地軸が傾いているために生じる誤差
- 地球の公転軌道が楕円であるために生じる誤差
- 磁気偏角によって生じる誤差
数学的判断力
必要なデータ判断し,そのデータの意味を理解する
数学的内容
<幾何> | 角の測定,鏡映(日時計の文字盤に時間線を描いていくときに,鏡映を用いる),角の二等分線 |
<幾何的推論と三角法> | 円における角の性質 |
<算術> | 四則(表と図から正しい日時計時刻を読むために用いる) |
ICTの活用状況
・動画-有
日時計の作成を実際の仕事にしている人物が,日時計の作り方を説明する動画がある。
また,日時計の読み方を説明する動画がある。日時計の導入段階で使用している。
・ソフト-無 (ただし,様々なURLが用意されており,データを入手するよう促している)
コメント
- 教師用指導書には,様々な日時計を作ることができるようにするために,キット(紙に切る場所が印字されたもの)や詳しい説明がなされている。また,作り方のビデオも用意されている。そのため,実際に活動をさせようとした時,スムーズに展開できると思われる。
- 日時計の作り方やよみ方がわかり,実際に行うことができるようになると思うが,数学的な内容の深まりを感じる機会が少ないように感じる。指導書において,「数学というよりも天文学の授業にならないように注意する必要がある」と記載されているように,数学的なねらいを明確にして取り組ませることが求められる。
(清野辰彦・山梨大学)
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▼ パッケージのご利用方法
ダウンロードしたZIPファイルを選択し右クリック。
「すべて展開」で解凍後,フォルダ内にある「start.htm」をダブルクリックで起動してください。
授業で使用した場合は,感想をお聞かせください。